家の印象を決める要素はいくつかあると思いますが、中でも一番影響を与えるのはフローリング(床材)ではないでしょうか。多くの面積を占める床材はぱっと見の印象を決めるポイントになると思います。
と、いうことで今回は、私が自分の家づくりの際に調べたフローリングの基本と、検討した床材についてご紹介ができればと思います^^
床材のなかでも、水回りに使われることの多いクッションフロアとフロアタイルについては別記事にまとめてます♪ ぜひそちらもご覧ください!
フローリングの種類について
フローリング、特に木質系フローリングには、「①無垢フローリング」と「②複合フローリング」の2つに、大きく分類することができます。また、「②複合フローリング」はさらに3つの分類に分けることができるようです。
無垢フローリング
無垢フローリングとは、天然木100%の板で他の木材が混ざっていない、無垢材を使った床材のことです。
<中略>
時間が経過すると徐々にその表情を変えるので、長年にわたって風合いを楽しめるのも無垢フローリングの魅力といえるでしょう。
ただし、天然木を100%使用しているため、デメリットは木の種類によっては柔らかく傷つきやすい、割れやねじれ、反りが起こりやすいという特徴があります。そのため、床暖房に使えないものが多く、無垢フローリングは定期的なメンテナンスが必要です。
フローリング総合研究所 様HPより(朝日ウッドテック様運営)
また、「無垢材!」と聞くと高級なイメージがありますが、実際は木のランクによって価格に差があり、後にご紹介する複合フローリングの突き板~挽き板と同価格帯のものも存在するようです。
- 天然木100%の床材に惹かれる
- 木の香りや質感を大事にしたい
- 手間がかかっても良い素材を採用したい
こういった方々にはぜひ採用していただきたい床材です♡
革小物の経年変化を楽しむように、天然木の経年変化を楽しみたい!という方にはピッタリの床材かなと思いました!
複合フローリング
複合フローリングとは、無垢フローリングより一般的に使われていて、合板などの基材の表面に、化粧材を貼り合わせた床材のことです。
<中略>
膨張や伸縮が少なく温度や湿度の変化に強い特徴があり、割れやねじれ、反りが起こりにくいので、床暖房に使えるものが多いです。さらに、キズに強く家のさまざまな場所の床材に使用できます。
フローリング総合研究所 様HPより(朝日ウッドテック様運営)
安価な合板の上に、表面に見える化粧材等を貼り合わせた床材のため、無垢材と比較すると比較的安価というのが特徴です。無垢材よりもメンテナンスが楽というメリットもあるようです。
メンテナンスに手間をかける自信がない…。経年変化でもある割れや色の変化を楽しめる気がしない…。という方には複合フローリングのほうがおすすめかもしれません。
先にご紹介していたとおり、複合フローリングは更に3つに分類されます。
挽き板
天然木をのこぎりで2㎜程度の厚みに挽いたものを言い、その挽き板を基材に貼り合わせたフローリングのことを指します。挽き板は、表面材に厚みがあるため、無垢材と同じ質感です。基材に合板を使用していますので、反りやゆがみなどが起こりにくいです。
フローリング総合研究所 様HPより(朝日ウッドテック様運営)
複合フローリングの中でも、一番無垢材に近い感触になるイメージの挽き板。このあとご紹介する突き板よりは高価なものが多い印象でした。
表面材に厚みがあるといっても、2mm程度なんですけどね…笑
突き板
木材を0.3~1㎜程度の厚さにナイフで突いた(=スライスした)ものを言い、その「突き板」を基材に貼り合わせたフローリングのことです。
使用する天然木は、オーク、ウォルナット、メイプルなど、種類はさまざまです。天然木の風合いを感じられ、機能性と手頃な価格帯が魅力です。
フローリング総合研究所 様HPより(朝日ウッドテック様運営)
とっても薄い本物の木材スライスを基材のうえに貼っているため、本物の木の風合いは感じられます!挽き板よりはコスパもよく、このあとご紹介予定のシート系と比較すると木の質感を感じられるため、個人的にはいちばん魅力的に感じた床材でした。
挽き板の表面材2mmと比較して、こちらは0.3mm~1mm。わかる方にはわかる違いなんだろうな…という印象です。(私自身は、足裏の感覚あんまり敏感ではなかったみたい…。汗)
シート
オレフィンなどの樹脂や紙などに木目模様をプリントしたシートを基材に貼り合わせたフローリングのことです。
表面がシートなのでお手入れもしやすく、天然木に比べ安価なものが多いです。しかし、木目をプリントしているため、天然木ならではの経年の変化による風合いを楽しむことはできません。
フローリング総合研究所 様HPより(朝日ウッドテック様運営)
複合フローリングの3つの中で一番安価な種類。天然木は使っていないため経年変化を楽しむことはできませんが、逆に言うと日焼けなどの影響を受けにくいため、扱いやすいとも言えます。
ハウスメーカーさんによっては床材のほとんどの標準仕様がシート系床材のことも…。良し悪しがあるのできちんと検討して選べると良いですね◎
検討・決定した床材について
私たちが検討したのは以下の4種類。すべてを家の中のどこかに採用しました!
- 建材名の「2P」は、300mm幅に床板が2枚ということ。3Pのものもある中で、幅広なので高級感があります♪
- 突き板の床材です。
- 標準で選択できる床板で、我が家は十分でした!
- 色味は、落ち着いた雰囲気にしたいという夫の希望に沿ってウォルナットに。
- 高級感のある石目調で、一見クッションフロアやフロアタイルに見える!
- シート系の床材だから、経年による変化は少なめのはず。
- 玄関周りに採用することで、玄関側に配置した水回りの床材(石目調のフロアタイル等にしました♡)との親和性が高い!
- ホテルみたいな高級感のある玄関になる!
- 経年変化の少ないシート系床材
- 寝室に採用することで、落ち着きのある雰囲気に。
- LDKに採用したウォルナットよりも暗い床材でした。
- (現在は廃盤になってしまっているかも…)
- 暗色の多いkana家で唯一の明るめフローリング。
- こども部屋(仮)に採用して、すこし可愛い雰囲気を目指しました♡
- とはいえ2階ホールはウォルナット、ドアもウォルナットなので、これに負けない存在感のある床材を選択。
- 木の風合いを感じられる柄なのもお気に入りポイント☆
最後に…
フロアタイル同様、フローリングのサンプルもいくつか取り寄せましたが、処分が大変なのでお勧めしません…。笑
問題ないようであれば、工務店さんやハウスメーカーさんにサンプルを取り寄せてもらうのがよさそうです。挽き板、突き板、シート系床材のサンプルは断面も注目いただけると、その構造が良く分かって良いかな~と思いました!
あとは、サンプルの上を裸足で歩いてみたり…。(これは、自分で取り寄せたサンプルじゃないとちょっとやりづらいかな…笑)
kana家は無垢材や挽き板の床材を使用しなかったので、その面での情報が少なく申し訳ないです…。が、実際に住んでみたいま、私たち夫婦にとっては、そこまでこだわらなくて良いポイントだったなと実感しています。
お金がかかりがちな家づくり、お金をかけるところとかけないところのメリハリをつけて打合せ進められますように♩